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間垣/ 波の花/ 岩海苔(Big 3)

更新2003/02/02 釣果ゼロの副産物 

これは冬の磯釣行脚の途中で撮った、能登半島の特徴的な冬の景観です。
代表する3つは、間垣、波の花、岩海苔です。ご異議ありますかな。


その1 間垣(マガキ)

山を背にして入江にひっそり佇む集落。 日本海を渡って吹き付ける北西の季節風を防御するための竹作りの砦が間垣だ。高さ4mばかりの細い竹をぎっしり 押し並べて作ってある






間垣と云えば隣り輪島市の大沢や上大沢が著名だが、 ここ珠洲の外浦も一昔前まで海岸線に 間垣が並んでいた。ここ数年の間に、この海岸線の間垣はめっきり減った。 若人が古里を離れ高齢化がすすむ状況と比例するかのようだ。


小景は秋の日和に撮った同戸の間垣。
冬の季節風から身を守るための間垣は通年そのままだ。夏は猛暑を避けるものに変身するからであろう。


その2 波の花

浪の華と記すこともある。真浦の「垂水の滝」は山から直接に海に落下する 滝として有名だ。

この滝を逆流させるか凍りつくかせるかのように叩き付ける風と波。
酷寒の季節風で発生する荒波が岩礁にぶつかる黒い波間から 見事な白泡が産まれる。
まるで入道雲のように。幾重にも盛り上がった白泡がやがて海綿状になって 空中乱舞するのが波の花だ。  時には岩に叩き付けられた浪しぶきが瞬時に凍って産まれる波の花も。誰が名づけたか知らないが「波の花」とは 妙に旨い。

幸運な日は外浦の海岸道路を走っていると、 これが車の前後へ飛び込んでくる。
2枚は同所。


その3 岩海苔(ボタのり)

 

冬の味覚岩海苔(地でボタノリと呼称)は概して能登の女が荒磯から摘み取る。

恐ろしく完全防御をして岩肌にへばりついて片手は軍手もう片手は素手のイデタチが多く掻女などと云う。
と云っても普通の主婦が多いのだ。



海苔は厳冬ほど出来が良く、深黒で艶がある。鋭い波打ち際ほど育ちがいいから、その採取は生半可でなく命がけだ。だからチームで助け合う。