ホームへ戻る◆◇残雪の涸沢・奥穂高岳◇◆
雪の奥穂にスパイダーウーマン参上

■アプローチ
2007年5月7日(月)〜5月9日(水)・・晴れ テント泊
自宅をAM4:00出発・・北陸自動車道富山インターより、国道41号線、平湯温泉あかんだな駐車場着(約3時間)

■コース
5/7・・・平湯温泉発AM7:30→上高地着AM8:00→横尾着AM11:00→本谷橋着PM12:40→涸沢ヒュッテ着PM14:45(約6時間30分)
5/8・・・涸沢ヒュッテ発AM6:40→白出のコルAM9:10→奥穂高岳山頂着AM10:35→涸沢着PM14:15(約7時間30分)
5/9・・・涸沢発AM7:00→上高地発PM12:50→あかんだな駐車場着PM13:20

■装備
12本爪アイゼン、スパッツ、ピッケル、Wストック、重登山靴、サングラス、日焼け止め、リップクリーム、常備薬
■服装(晴れの日用)
5/7・・・冬用ズボン、アンダーウェア(ブレスサーモ、下のみ)、長袖シャツ、半袖シャツ、シャツ、手袋、帽子
5/8・・・冬用ズボン、長袖シャツ、半袖シャツ、シャツ、雨具上下、オーバーグローブ、フリース、ネックウォーマー、ニット帽子
5/9・・・冬用ズボン、長袖シャツ、半袖シャツ、シャツ、手袋、帽子
夜(さくらっち)・・・・・アンダーウェア上下2枚づつ、フリース薄手、フリース厚手、ネックウォーマー、ニット帽、テントシューズ
※奥穂では目出帽が欲しかった。上記は主にさくらっちのパターンです(*^o^*)ひでっちはあまり寒がりじゃないので・・
■テント装備
テント、フライ、シュラフ(3シーズン)、シュラフカバー、個人マット、テントマット、ヘッドランプ、ガスコンロ2個、ガスバーナー、
鍋、シェラカップ、スプーン、箸、ライター、トイレットペーパー、ビニールの袋多数、
■食料
お好みで・・・どんな食品も山で食べるととても美味しい。軽ければ尚good!
■持って行ってよかったなと思う物
小型ラジオ、ハンドクリーム、ソーイングセット、バンダナ


5/7(月)
上高地出発時点では曇っていた空も予報どおり、横尾到着時にはこんなに綺麗に・・
それにしても、この横尾までの11キロって本当にきつい。ザックの重さが肩に来る。

本谷橋に到着・・今までこの時期に橋を見ることはなかったけれど、今年は雪が少ないんだな。
登山道もここまで夏道、ほとんど雪がなく歩きやすかった。
先に見える急登にそなえ、ここからアイゼン装着

やっとヒュッテが見えてきた。
毎年、ここにはありんこのような人の列が見えるはずだけど、
今年は、かろうじてふたりだけ先を行く人が確認できる。

ヒュッテが見えてからがきつい・・そうわかっちゃいるけど、やっぱりきつい
突然元気になったひでっち・・ひとり・・またひとりと追い越していく。

空が・・太陽がまぶしい、前穂の稜線が美しい
どんどんスピードアップのひでっち・・私の荷物も少しおすそ分け(*^o^*)
横尾までバテバテだったのに、この急斜面でとたんに元気に・・・

おお・・あともう少し・・ひでっちが今まさに到着しようとしている・・。
ごぼう抜きの勢い・・かなり差が付いちゃったなぁ。

ふーっ!めでたく到着!去年は天気が悪くて、”命の補償が出来ない”との理由でテント代は無料だったけど今年はしっかり徴収1泊1人¥500 で2泊だから、合計¥2000

テント場でびっくり・・すんごい雪の壁・・今年は雪が少ないかとおもいきや・・
涸沢はそうでもないらしい。

テントの数はわずか5張程度・・場所も選び放題!
とりあえずトイレに一番近い場所に設営する。
これだけ人数が少ないと、妙な連帯感が生まれるのかな・・普段はあまり話しかけられる事も
少ない我ら夫婦だけど、あちこちで話しに花が咲く・・いいなぁ・・こーゆーのって。

すっかり日が落ちて、日中暑かったテント村も一気に冬モード。
一番左端のオレンジテントが我家。やはり・・でかい・・です。

5/8(火)
いよいよザイデンの登り・・
向かって右側に若干人の姿が見えるけれど、ほとんど独り占め状態!

かなりの急登だけど、それほど怖くは無い・・まだこのぐらいの高さならね・・

こんな斜面をどんどん登る・・こうして見ると結構角度あるなぁ。

あまりの急斜面にさくらっち・・スパイダーマンのように斜面を登る。
こりゃ楽ちん。

涸沢のザイデンに”スパイダーウーマン”現る(*^o^*)
ちょっとぉ〜(●`ε´●)ぷぅ〜

白出のコル直下が一番急登。まるで天国へつづく階段・・

ああ・・どんどん先へ行く・・ひでっち。
さくらっちは疲れと、かなりの高度感で恐怖もピークに・・。

ああ・・ひでっちの姿がとうとう見えなくなり・・・

やっと、白出のコル到着!奥穂へ行く気まんまんのひでっち。
私のサブザックを自分のザックへ。さくらっちは空手で登るようだ・・
(((p(>◇<)q))) ブルブル
ちょっと!ちょっと!ちょっと!(ザ・タッチか?)
少し気持ちの整理でもさせてよ・・
そりゃぁさ・・今回は奥穂に登るって事が最大の目標だったわけだけどさ・・・(^^ゞ

奥穂へ向かう二人が見える・・・他の何人かはしごの途中で引き返してきた。
”だめだ!だめだ!こんな状態で登ったら危険だ!涸沢岳へ登るぞっ!”
・・っていう声が聞こえる。まるで私達にも言っているような大きな声。
(((p(>◇<)q))) ブルブル
大丈夫か?びびるさくらっち!

うーん。はしごが二つかぁ・・・あの雪の壁さえ越えたら大丈夫なんだろうか?
何しろ、奥穂は登るのがはじめてのふたりだもん。

ぎゃーーっ!
階段手前・・やっぱり、無理!って思った。
今登れたとしても、ここを降りることはできないだろう。
真下からみた雪の壁は想像以上だった・・。絶対無理!・・って。
ひでっち・・
”今帰ったら、この前と同じやないか?今までもこれくらいの斜面は登って来たはずだ!”
”できる!できる!””おまえならできる!”
なーんて、昔の青春ドラマのようなくさい台詞・・・・
あんたは、青春スターか!
今思うと・・この勇気を奮い立たせた事が正解だったかどうか・・
さくらっち・・勇気を振り絞り・・神に祈るような気持ちで1歩1歩、アイゼンとピッケルを
持つ手に力を込める・・。

垂直に近い雪の斜面の画像は、たけさんのサイトの画像をごらんあれ!(*^o^*)
さくらっちは、怖くって登るのに精一杯で写真を撮る事ができなかったのでp(>_<、)

”滑落したら奈落の底!”・・って言葉を呪文のように唱えながら1歩1歩登った先には
こんな素晴らしい絶景が待っていた・・先を行った二人の足跡しか見えない。
風が強くてたってられない・・寒さと恐怖で足が震えているのかもしれない。
さくらっち再びスパイダーウーマンへ変身!
そして、強風の中、ネックウォーマーとフリースを着用。
これで少しは暖かくなり、大丈夫・・もっと先に登れるぞと思う。

越えても、越えても先は長い・・そして美しい。この世の物とも思えぬ絶景に感動しきり。
遠く先に先行の二人が、すごい急登の坂にはりついている

なにやら、看板が見えてきた。先行を行っていた二人とすれ違った感じからいうと
山頂は近いはず・・・

うーむ。西穂がこっちっつーことは、あれは、有名なジャンダルムか?
意外とまるっこい形してるんだなぁ。もちろん人が歩いた跡はなさそう・・。

うわーっ!やったぁ!山頂だぁ。
ものすごく狭いっつーか。360度パノラマだぁ。

槍も見えるぜっ!・・さくらっち・・槍とツーショット!寒くて、寒くて笑顔なんて無理っす!
登頂の喜びもつかのま。。下りの恐怖がじわじわと・・

お向かいの涸沢岳も今年は簡単じゃなさそう

前穂方面・・こちらも真っ白・・人が向かった様子はない。

無事・・穂高山荘まで下山 ♪
ひでっちの導きややさしさがなかったら到底踏破できなかった奥穂。
ありがとう!ありがとう!
改めて、ひでっちの大きさを感じたよ。これに懲りず、また山に行こうね。
・・って締めじゃないよ。
レポは・・まだまだ続きますぅ。
とりあえず、奥穂制覇を祝って、カップヌードルとビールで乾杯!!(^O^)/

つづく・・・

奥穂登頂の満足感にひたりながら穂高山荘前でしばしまったり・・
満足感で胸もお腹もいっぱい・・・・ふぅ・・・ε=(´。` )

涸沢テント村目指して、ザイデンを下る・・
少し降りて・・振り返る・・また降りては振り返る・・

やっぱりだーれもいないザイデンを独り占め・・つーか。ふたり占め。
こうなりゃ尻セードに挑戦!・・と、思ったとたん、足元の雪がずるっとすべり
さくらっち滑落!!!
うぎゃーーっ!叫びとともに斜面を滑り落ちていく・・・・。
しかも途中から頭が下になり・・さかさまに落ちていくぅ〜!!!
すごい勢いで斜面を落ちていく・・・
と・と・止まり方って・・どーだったっけ???

下でひでっちが止める構え

・・・・が、しかし、ひでっちの体を跳ね飛ばし、
さくらっちさらに滑落!!!!!

とまらねぇ〜!!!

どこをどうしたか・・わからないけれど、
気がつけば、ピッケルを斜面に打ち込む事に成功!何とか停止。

さくらっち:”ふーっ!怖かったけど、楽しかった。”
ひでっち:”止まる方法も知らんと、すべるんじゃねぇ!!”
さくらっち:”違うって、滑ったんじゃないんだってば、滑ったんだって”
(・_・)......ン?

雪がくさり。。。足がずぼずぼはまり・・歩きにくいったら・・
地雷を踏まないように、慎重に歩き・・1歩・・1歩・・ずぼっ!p(>_<、)ううう。。。

やっとテント村に到着
昨日とテントの数はあまり変化は無い・・
1張り去って、また1張りやって来るといった感じ・・。
ヒュッテの、テントチェッカーマンが今日も監視にやってくる。
”連泊の受付してますか?”

テント村に日が落ちる
カメラ小僧たち(おやじ?)の期待を裏切って、山は夕日に赤くそまらなかった。
お天気がよすぎてもだめなのかな・・


5/9(水)
この日もなぜか、山たちはモルゲンロートには染まらなかった
どんな気象状況で赤く染まるのかな。カメラ小僧(おやじ)たちもちょっとがっかり・・。

良く見ると、前穂の稜線あたりに月発見!

うーん。
今日もいいお天気だぁ。昨日ヒュッテで確認した所、今日の松本市の気温は
28℃にもなるらしい・・ひょえ〜〜〜。

いよいよ涸沢を去る時が来てしまった・・
先を行く人が1人だけ見える・・他はだれもいない静かな斜面を下る

ヒュッテを振り返る・・そしてまた・・振り返り シャッターを・・名残惜しい・・
あまりにも楽しかったから・・

ヒュッテの旗・・昨日からこいのぼりじゃなかった。

昨日の嵐で、トレースには落葉や木のくずがいっぱい・・

デブリの中につけられたトレースに沿って進む

今年は雪が少ないから、こんな高い所にトレースが付けられている・・
すぱっと切れ落ちている斜面を見下ろす・・・(((p(>◇<)q))) ブルブル
ちょっとバランスを崩すととんでもない事になりそー。

雪崩は、こんな木々までなぎ倒し、トレースをさえぎる・・
雪と登山者のアイゼンで傷つけられた木が痛々しい。
さらに傷つけないよう慎重にまたぐ・・

本谷橋到着!
ここでアイゼンをはずす。。。

屏風岩が見えてきた・・やっぱり迫力・・ついついカメラを向けてしまう。

登山道から雪が消え・・笹で覆われた気持ちいい登山道になってきた。

ふーっ!横尾着!

まもなく・・徳沢。

まもなく明神

明神着・・・まことに元気な軽装のおばちゃん軍団でにぎわっている

ここらあたりでは、
すでに”にりそう”が咲いている。。やっぱりかわいい花だなぁ。

観光客でにぎわう河童橋着!
やっぱし、横尾からの11キロはきつい・・ザックの重さが肩にくいこむ。
この風景・・何度も撮影しちゃってるけど、お約束のこの写真は何度でも撮ってしまうなぁ。
2007年春バージョンってとこかしらん。

というわけで、今年もめでたく春の涸沢はおしまい・・・・
+-THE END-+