◆◇蝶が岳・常念岳2.664m・2.857m◇◆
〜表銀座コース途中撤退の巻〜

●コース●
2003年8月10日(日)〜8月12日(火)・・テント泊・・晴れ→雨→曇り→暴風雨→撤退→平湯温泉で温泉三昧
石川県の実家経由・・・国道41号線より富山経由で平湯のあかんだな駐車場へ
8/10:駐車場am7:30 → 上高地→徳沢am10:50発 →長堀山pm14:35 →蝶が岳テント場着pm15:45着
8/11:蝶が岳am7:40 → 常念岳山頂pm13:00 → 常念テント場着pm14:15着
8/12:常念テント場am8:45 → 一の沢登山口pm12:20着→穂高駅→松本駅→高速バスにて平湯着
8/13:平湯 今田屋旅館→石川へ帰省
●プロローグ●
当初、徳沢のテント場で1泊するつもりが、早く着き過ぎちゃって、体力もまだ残ってる事から
一気に蝶が岳を目指す事に変更。今考えるとこの判断がよかったのか、悪かったのか・・
おかげで、唯一の晴れ間のある10日に蝶が岳の眺望に逢えた・・が。しかし
これが悪夢のトレッキングとなろうとは、この時予想もしなかったのである。

●第1日目・・8/10(日)晴れ●

今夜は、徳沢の綺麗な芝生でぐっすり眠れると
思ってゆっくり出発したはずなのに、
中途半端な時間に到着しちゃって・・
一気に蝶が岳を目指す事へ変更
ここは、潤平さんにして
「もう来たくねぇ!」と言わしめるルートだ。
気を引き締め、食べる酸素に加え
今回は、食べる点滴・・ぶどう糖も持って来た。
ぱくっと口に放り込み「よしっ!」とばかりに出発!

(・_・)......ン?で・・登山口は何処?何処にも登山口が見当たらない!
しばらく横尾までのルートを歩き始めたんだけど、段々不安になり
小屋の人に確認しようとちょっぴり進んだ道を引き返した・・。
案の定!ルートは違った。
小屋の右隣の、超目立たない、うすぐらーくて
せまっこい道が登山口らしい・・(;¬_¬)
この道があの銀座と名のつく道への入口なのか・・・。

1時間登ったところで、穂高がちろっと顔を見せた
台風一過とはよく言ったもんだよ。空は抜けるような
青空じゃーん!こんないいお天気でごめんね。
誰にともなく、つぶやいたりして・・
でもまだ、私は知らなかったのだ、この後
私たちを襲う恐怖の夜がある事を・・・・・・・・・。

まるでへびのように木の根っこが、縦横無尽にうねうねとうねってるよ。
眺望はないし、うわさどおり、登っても登っても森の中って感じで、眺望ゼロなんだね。
1時間からだんだん30分づつ休憩に変更
ぶどう糖やら食べる酸素を頻繁に口へ放り込む。
そのおかげか、今日はまだ頭痛がしない・・
やったぁー。すごいぞサプリメント!
旦那さんは・・「やだねぇ!ドーピング!」
などとぬかしよる・・いいんだもーん。
あたしゃ初日に襲われる頭痛さえ回避できれば
いいんだもーん。

なんとか妖精の池に到着。
周りを可憐な花が取り囲んでいて、
なるほど
妖精が居るような気もしてくるよ。
旦那さん!渾身の1枚・・ユリが群生していたよ。
そこから少し歩くと、やっと何とか槍が見えてきた。
でも疲れてばてばてで、シャッター押す力が
出てこない。だってこの先はまたまた
森の中みたいなんだもん。

それからしばらく登ると
やっと大きな、大きな稜線へ出てしまった。
いつもながら、泣けてくる。
今回は特に、ここまで辛かったから余計に
涙がでちゃう。頑張ったなぁ私。
なるほどと唸るような眺望、
穂高連峰が一望。この景色が見たくて
このきついルートを登っちゃうんだね。
でも、もう少し遅かったら、
ガスで槍は見えなかったかもね
ギリギリのタイムだわ。

すこーし頭痛がして来た。
でも、いつもより軽い感じ・・なんとかテントを
設営しちゃってから、しばらく寝ちゃった。
気がつくとあたりは、ガスで真っ白。
ちびっと寒い。ビール飲むの忘れたぁ。
寒いし、ビールって気分じゃないなぁ。
でも、飲まなくちゃ何も始まらないよね。って事で
ビールと山菜御飯とお味噌汁で粗末な夕食。
ぶどう糖が利いたかな?おなかすいてないよ。
後で、分かったんだけど、この日のテント場に
フクちゃんも居たらしい。くやしいニアミスだなぁ。
私もヒュッテでおでんつまんでたらな。逢えたかも

あたりも暗くなる頃、だんだん風が強くなって来た
テント大丈夫かな?雨の音もしてるみたい
怖いなぁ。稜線上のテント場は風がつよいから
やだなぁ。でも明日晴れてくれれば我慢も出来るさ
予報はなんとか晴れだったもんね。
それにしても、私の携帯つながらねー。
折角山からネットしようと思ってたのに・・
それに今日は疲れちゃったから、もう寝よ。
すべては、明日だよん。

●第2日目:8/11(月)・・雨のちくもり●

朝、風は一向にやむ気配がない。
雨もぱらついてない?やだなぁ。
晴れるって言ってたじゃないの・・
ぶつぶつ言いながら、テントの外を見るとびっくり
雲海からまさに今太陽が顔を出そうかっていう
瞬間だった・・おー!( ̄0 ̄ )ノ 綺麗だなぁ。
なーんだ、やっぱり晴れたじゃん!
カメラ!カメラ!!

調子がよかったのは、そこまで・・
このあと、風はさらに強くなり、雨も振ってきた
太陽は顔を出す前にガスに隠れ
それ以後、撤退するまでその姿を見せてくれる事はなかった・・・・。
徳沢へ戻るか・・はたまた行くべきか・・
散々迷った挙句、まだ1日目・・・休みはたっぷりあるって事で、
常念を目指す事にしました。
ガスで360度パノラマは望めず、
おまけにルートを捜すのにも一苦労。
晴れてれば最高なんだろうなぁと、想像しながら、ただ歩くしかない・・・・・

折角登ったのに、下りったり・・下ったと思ったら、また登り・・
ところどころ、ルートを外れての眺望ポイントが用意されてるけど
ガスってるときは迷惑なんだよっ!どっちがルートかわかんねーだろっ!
天気が悪いと、性格も悪くなるのねん。
このお天気で、人にも全然逢わず。
なんだ、このルート歩いてるの私たちだけ?
物好き夫婦なわけ?ってつっこみながら歩く。
それでも、私たち以外にも物好きは若干居た。
数えるほどしか逢わなかったけど
交わす会話は、あいにくのお天気ですね?と。。慰めあったりして・・・・

ガスの切れ間に、これから向かうルートが
さーっと現れた・・がびーん!
めっちゃすごい急じゃーん。
旦那さんも、おおおーっ!って叫びながら
シャッターを切ってる。泣きっ面になんとか・・
晴れてれば、こんな坂もあんな坂も
へのかっぱなんだろうけど、ひでーなー。
この世に神様も仏様もいないのかい!
手が冷たい、でも雨具の下は蒸れ蒸れ。
もうブドウ糖もどうでもいいよ。
早く常念に着きたい。旦那さんと話し合い
素泊まりで小屋に泊まろうっていう事にしたら
なんとなく、気分も落ち着いて来た。

何とか山頂に到着。
ひどい風と雨の中、先客のおばちゃんたちが
わいわい騒いで写真を撮ってる。
おそるべし、おばちゃん軍団!
この天候でも、 山頂では嬉しいらしいよ。
あー見習わなきゃ。でも、そんなおばちゃん見てたら
私も元気が出てきた。
雨がなんだー。風がなんだー。眺望ゼロがなんだー。

三股と小屋の分岐点に到着
この頃かすかにガスもすこし晴れて来て
雨が上がった。山の輪郭も見えて来た。
先に歩いていたご夫婦。
先ほど槍が見えたらしいとの事で、
せっかくだから、ここでガスが晴れるのを
まとうかと言っている。私たちも槍を見ようと
少し下ったポイントでザックをおろそうとした瞬間
もう少しだと思っていた小屋がまだかなり先とわかり
愕然!!!槍どころじゃないよ。
頑張って下んなきゃ。休憩もそこそこに
がんがん下る・・

雨も上がり、槍は見えないけど、穂高の町まで
よく見える。しかも下界は晴れてるぞ。
小屋泊まりはやめて、テントを設営する。
やはりおなかはすいていない。すいてるんだけど
別に食べたくない。だってまずいフリーズドライだもん。
食欲湧かないちゅーねん。
仕方ないから、旦那さんの携帯借りてネットを検索
おー!( ̄0 ̄ )ノ いっぱい書き込みがあるぅ。
う・う・う・うれしい・・皆ありがとー。
雨で凹んでたけど、元気出るよ。
潤平さんや、milkちゃんとも逢えるね。
ああ・・潤平さんの携帯BBSのアドレスもチェック
しとけばよかったなぁ。今ごろは大天井岳かなぁ。
と・・ひとり納得しつつチェック完了しちゃった。
このあとPOOHとうさんが、潤平さんも常念のテント場
だと書き込みしてくれてた。なんと。お馬鹿だなぁ。
もっとまめに、チェックしとけばよかったよ。
でもふと・・分かったところで私ってば
「はじめまして・・」って出来る??
ふふふ・・無理っぽーい!ポリポリr(^^;)ハハッ
でも、向こうのテント場に潤平さんらしきテントを
チェック済だったから、居るって知ってれば、
私だけ、潤平さんのことまじまじチェックできたかもね。
ああーっ!ざんねーん。

今日は風もないし、ぐっすり眠れるね。
例によって、まくら替わると眠れないさくらっち
神経が高ぶって寝返りばかりしてるとPM10:00頃
急に風が出て来て、昨日と同じようにテントを
パタパタさせ始めてしまった。うーん。
またかよっ!
が。今日は昨日のとは違うぞ。雨の量も風の量も
ケタ違い。谷から吹き上げる風の音・・
「ごーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ」
「ごーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ」

朝にはやむさ。きっとこんなに風も雨もすごいんだし
明日は、うってかわって、ぴーかんの青空さっ!
うんにゃ!違った。朝になっても、全然風も雨も
やもうとしなかった。どうすればいいんだろ。
すごく怖い。まあ風でテントが飛ばされても
小屋があるし、死にゃあしないだろうと思っても
やっぱり怖かった。周りの人たちも起きてる様子。
でも、向かいのテントの中からはいびきが聞こえる
ははははっ!うらやましーねぇ。
そのふっとい神経・・分けて欲しいもんだねぇ。

●第3日目:8/12(火)・・雨●

なんとか耐えに耐えて、am7:30頃、雨も風もすこし和らいだ瞬間をねらって撤収開始。
こんなにどろどろの撤収も初めて、ああーっ!きちゃなーい。こんなになっちゃって
あとどーすんのよぉ。嘆きつつ、もうむちゃくちゃに旦那さんのザックへ詰め込む。
雨で濡れてずしっと重くなったザックを背負って小屋へ行き、
一の沢ルートで下山するためタクシー手配をお願いする。
電話代100円とられた!(●`ε´●)ぷぅ〜
まあ当たり前か・・旦那さんがしきりに怒ってる。
だから・・当たり前だってばぁ・・

一の沢ルートは、まさに沢くだり・・
ルートは川のように水が流れてる・・
ここいらは、風もなく静かだ。
川の流れとともに、下る・・このルートも
それほど急斜面じゃないかわり凄く長い。
行けども、行けども、つかないよ。
でも、水が豊富で、此処から登れば水の苦労がないな
と思う。ガスが緑に映えて、幻想的な風景を作ってた
うーん。このコースで下山もよかったかもね。

無事、一の沢の登山口に到着。
予定より10分早く着いたけど、
頼んでおいたタクシーはもう来ていた。
ここから穂高駅まで、20分ー¥4.600円
いい商売だねぇ。でも綺麗な車内を汚すの・・
気がひけたなぁ。泥でドロドロだもん。
トイレの水で汚れを落とせばよかったなぁ。
電車に乗るんだしさ。もっと気をつけなくちゃ。
車内には、私たちのようなザックの人もいたけど
香水のいい匂いのお兄さんや、お姐さんもいて、
きちゃなーい私たちは恥しかった。
でも、駅の名前・・
「ホダカ」って読んでたけど、「ホタカ」だったんだ
知らなかったぁ。
この後、松本駅まででて、高速バスで
平湯温泉まで直行!!
撤退したご褒美に、今日は平湯温泉で
1泊泊まりだぁ。温泉で美味しい物食べて
でもって、温泉三昧だーっ!(`0´)ノ オウ!
食べるぞー。飲むぞー!

●第4日目・・8/13(水)・・晴れ●

平湯温泉「今田屋旅館」
平日1泊¥7.000円から宿泊できます。
旅館案内所など通じず、直接フロントへ問い合わせると、この料金で泊まれるらしいです。
もちろん・・リッチに行きたい方は別ですけどね。
お値段のわりに料理も美味しく、
おかみさんも愛想がよくて満足でした。
クレジットカードは使えません・・・あしからず
(^-^)vぶいぶい

●感想●
リベンジするっきゃないっしょ!(●`ε´●)ぷぅ~