今日、真如堂に行って来ました。
真如堂
正式名 鈴聲山真正極楽寺 (天台宗延暦寺系)
(れいしょうざんしんしょうごくらくじ)
左京区浄土寺真如町82
市バス 錦林車庫
拝観料 大人 500円
ご本尊は阿弥陀如来立像(重文)は慈覚大師円仁が比叡山の修行僧の為彫られた際
如来はそれを首を三度横に振り拒否し、「都の衆生、特に女人の救いをする為に生きる」と
申され、生き仏として、眉間の白亳(はくばく)をいれずに安置されました。
その後、如来の意思の通り東三条女院の離宮に安置された後、応仁の乱を経て
現在の一万坪の敷地の場所におよそ300年前安置されました。
本殿左に、綱吉、桂昌院の寄進の宮殿内に、千手観音、不動明王に挟まれ祀られています。
今回紅葉シーズンでは無理と思いますが、本殿、庭にお寺の方が居られて
お寺の「裏話」など含めて、私一人なのに、ガイドして貰えました。
それも押し付けでなく、「お時間ありますか?」の問いから始まった事です。
ここに書ききれない程の多くの話を、全て直接口頭で、聞かせて頂きました。
拝観料500円でガイドして貰え、お得な感じがしました。
それに比べ「見せてやってる」感覚の寺院は勉強して欲しいと思いますね。
主な行事
3月中 涅槃図公開
7月25日 宝物虫払会(雨天中止)
10月16日 引声阿弥陀経会
11月中 観経曼荼羅公開
11月15日 お十夜(結願、最終日)
「お十夜」
本堂の御本尊がこの日だけ扉が開けられ、本堂前の灯篭と阿弥陀如来の手とが
布で結ばれ、布を手にする事で、阿弥陀如来とコンタクトが取れます。
この「お十夜」の時、信者にお供えの赤飯を「おじや(ぞうすい)」にして
振舞った事から、「おじゅうや」が「おじや」の語源になったそうです。
|
|
山門 |
本殿 |
写真は順に山門・本殿
|
|
三重搭 |
東参道の「あと一息」の案内板 |
三重搭と東参道の「あと一息」の案内板
|
|
東山を借景の庭 |
東山を借景の庭 |
東山を借景の庭×2枚
|
|
山の中故、注意書 |
東庭からの本堂 |
山の中故、注意書・東庭からの本堂
|
|
珍しい看板 |
「捨て鯉」 |
「犬の散歩お断り」の多い社寺の中、珍しい看板
おまけとして、以前「哲学の道」沿いの疎水に「捨て鯉」とレポートした「捨て鯉」
真如堂と安部清明の関係について
安部清明が真如堂にて死亡し、故郷の大阪の阿倍野に亡骸を帰そうとして
鴨川を渡るとき急に棺が軽くなり、開けて見ると中はもぬけの殻でした。
寺に帰ると、懐に位影(星形の印(五芒星)を入れた安部清明が生き帰り
横たわっていたそうです
その間、閻魔大王に清明の念持仏の不動明王が
「この者は、現世に必要な人間だから、寿命を与えるよう」、説得し閻魔大王は
清明を蘇生さし、位影(星形の印(五芒星)を与えたと言われているそうです。
今回、閻魔大王、安部清明、不動明王の姿を描いた掛け軸が修復を終え
6月29日から7月25日まで公開されています。
撮影は禁止されていましたので、掛け軸の写真はありませんが
極彩色の約130×60cmで、「真如堂縁起絵巻」(室町時代作)で重要文化財です。
安部清明は大坂の「今野阿倍野区」の出身だったので
苗字の「安部の〜」が由来とは知りませんでした。
と〜
京都在住のろんろさんから説明文と写真を送って頂きました。
どうも有難う御座います。
m(_ _)m